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今年最初の市民相談は孤独死


1月5日、馴染みのあるHさんから1本の電話が・・・。

「Sさんが亡くなりました。せめて最後にお別れをしたいけれど、どこに連絡してよいのかわからない。」

〇〇さんは、52歳女性、お母さん逝去後、天涯孤独で暑い夏もクーラーがない部屋で、寒い冬は小さなストーブで暖を取り、病気で仕事もできなくなり、職場解雇。想像以上の苦しさ、悲しさ、寂しさに耐えていたと思う。家や車を手放して便利な場所に引っ越しては?提案には首を振らない。「ここで暮らす」ことを望んだ。そんな彼女を周囲の人が一生懸命支えた。1月3日「お茶を買ってきてほしい。」それが最後に聞いた彼女の声。1月4日には、よく面倒見ていた人が、連絡取れない〇〇さんの家を訪ね、一人、事切れた姿を発見。その後、警察にて検視。小さな葬祭場にて遺体が安置されており、荼毘に付す時間を教えてもらった。

最後にお別れ、お見送りを望んだHさんの希望は叶った。遺体は棺ではなく、白い検体袋におさめられており、お顔を見ることは叶わなかったが、「お見送りでき良かった。」とのこと。

〇〇さんが生前、視力低下で手術が必要になった時、身寄りのないSさんの身元保証人を求められたとき、何とかできないかと交渉した。身寄りのないことがどんなに辛いことかを実感した。                                       孤独な人はどこまでも孤独なのだろうか。たった一人見つかったいとこも遺骨の引き取りはできなかった。無縁仏として葬られる。     周りから見れば支援が必要だと思うのに、「助けてもらいたい。」と声を上げない人の支援どうすればよいのか。結論は簡単にはでない。今年、私が戦わないといけないテーマをSさんは教えてくれた。死によってやっと寂しさから解放される。そのことだけがよかったと思える。

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