厚生労働省の専門部会は製薬大手エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネバブ」の製造販売承認を了承した。投与対象が早期患者、高額な薬価による財政圧迫、副作用の問題など解決しなければならない問題もある。６５歳以上の約５人に１人が認知症。そのうち６～７割がアルツハイマー病だと予測される現在、この承認が希望になると思う。認知症の義母の介護を経験した私の当時の気持ちは「出口のないトンネル」のような気持だったことを思い出す。自分の体験からも、アルツハイマーになった人、それを介護する人の疲弊した状態を見ても、新薬をできるだけ多くの人が使える時が来ることを願う。